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自殺対策強化月間(3月)に24時間対応の"AI悩みチャット相談"を無償開放へ

更新日:5月26日

一般社団法人ZIAI(所在地:東京都渋谷区 / 代表:櫻井 昌佳 / 以下、ZIAI)は、2025年3月1日(土)〜3月31日(月)までの自殺対策強化月間において、悩み相談AIチャットシステムを全国に無償開放します。この取り組みは、悩みを抱えるすべての人に24時間365日対応できる相談窓口を提供することをお知らせします。




■心に寄り添う”傾聴AI” 

「深夜、どの相談窓口にも繋がらなかった時に、AIがすぐに話を聴いてくれたことで気持ちが和らいで助かった。」


ZIAIは、2020年に自殺対策を目的とした非営利組織として発足して以来、生成AIを用いた自殺予防・相談支援のあり方を変えることに取り組んでいます。今回、全国に無償開放する「悩み相談AIチャットシステム」は、自治体や教育委員会に導入されているものと同じ”傾聴AI”を搭載しており、24時間いつでも利用可能です。


自殺対策強化月間(3月)では、各関係組織が情報発信を強めることで、毎年多くの方が相談窓口に殺到します。その全てに既存窓口だけで対応することは難しいと考え、受け皿として機能することを期待して公開するものです。


  • 対象期間:2025年3月1日(土)〜3月31日(月)

  • 周知方法:Google広告を活用し、関連キーワードで検索している人を対象に情報を配信



■自殺対策に”傾聴AI”ができること 

自殺のリスクが高い状況において"生成AI"ができることはなんでしょう。


統計によると、日本人の約30%が人生の中で一度は「自殺を考えたことがある」と回答しています(令和3年度自殺対策に関する意識調査報告書 / 厚生労働省)。つまり、「死にたい」という感情を抱えることは私たち人間にとってそれほど珍しいことではないということです。


さらに、自殺の企図が決意されてから実行に移るまでの時間を調査した海外の研究では、44%の自殺企図者が10分以内に、3時間以内には73%が行動を起こしていました。つまり、「死にたい」という感情の波が現れてすぐに危機介入できるほど、より多くの命を救える可能性が高まるということです。



「死にたい」という感情が珍しくない中で、人間による相談窓口の対応率を常時100%にすることは非現実的ではないでしょうか。これまでも自治体やNPO法人の窓口では、接続率の低さや待機時間の長さが問題となってきており、今後も問題は続いていくと予想されます。


ZIAIが研究開発してきた"傾聴AI"は、こうした瞬間に即座に介入するために、24時間/365日 対話を通じて孤独感を和らげ、必要に応じて適切な関係機関・担当者への連携を行うことでのでに繋げ、有事を未然に防ぐ取り組みを行っています。生成AIを活用することで、全国から寄せられるSOSの声が無視されるよりも圧倒的に良い体験を提供できると信じております。



非営利型 一般社団法人ZIAIについて

自分を殺すのではなく、自分を愛せる社会を創ることをミッションとした非営利Tech集団です。AI×カウンセラーによる新たな相談体制の構築をはじめ、テクノロジーを軸にした自殺予防の仕組み作りを行っております。メンバーは社会起業家やスタートアップのCTO、海外在住のデータサイエンティストなど、それぞれが本業を持つスペシャリストで構成されております。


自殺行為自体を未然に防ぐことは、この問題の根本的解決ではありません。それに至った背景や原因を取り除いて初めて、その対象者にとって意味のある活動になります。ZIAIは今後もテクノロジーを軸に、国や地方自治体、医療や教育機関、NGOとの有機的な連携を促進し、自殺念慮を予防するための解決策を模索し続けます。


公式ウェブサイト:https://www.ziai.jp/

 
 
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